巻物は、観賞展示が目的ではなく、必要な時に解き開いて読む、確認するためのものですが、代々伝え残すべき重要資料であることが多いのです。それ故に宝物として、見返し部分に金細工を施したり、表紙裂に緞子や金襴を用い豪華に装飾することでその価値を高め、大切に保管されていくのです。 最近は、特に家系図を巻物に仕立てるお客様が増えました。